有料老人ホームと資金力
有料老人ホームを考えるとき、避けて通れないのがお金の話。
現在一人暮らしなのか夫婦なのか、子供はいないのか、いなければ全財産を使うことも抵抗がないでしょう。
また、資金調達のために自宅を処分できるかなども含めて、考えをまとめる必要があります。
現金、預貯金、退職金、自宅を売った代金など、当座の資金として使えるお金はどのくらいあるのでしょうか。1000万円?5000万円、1億円以上か?
次に今後生涯にわたって使えるお金は、公的年金、個人年金、その他の収入をあわせて、月々いくらぐらいになるでしょうか。10万円?50万円?100万円以上か。
さらに病気になったときの医療費、治療代、薬代などや入院、手術費、介護保険の一割個人負担などもあわせて考えておくとよいでしょう。
この他、想定が難しい不確定要因に対する「余裕」も考えておきましょう。手持ちのお金、ギリギリで計算するのは禁物です。
当面の資金が不十分なら、高額な入居一時金を要する有料老人ホームは対象から外さなければなりません。もう少し考え方の方向性を絞り込んでみましょう。