有料老人ホームの豪華さに気をつける
だれでも有料老人ホームの外観に目を奪われやすいものです。
外観が良くないと、なんとなくたいした老人ホームではない、と感じてしまうでしょう。逆に建物や内装が立派で、まわりの自然環境などがすばらしければ、それだけで良い老人ホームだ、と思いがちです。
有料老人ホームの豪華さは、見ただけで老人ホームの暗いイメージを払拭しますし、実際住んでも気持ちがいいでしょう。世間体も悪くなく、プライドも満足させるというメリットがあります。
しかし、有料老人ホームは異なる3つの視点を持って評価したいものです。
●快適性
建物や内装などのハード面、食事、立地条件、利便性など。
●福祉性
外からは見えにくい心の問題、介護のケアに関する安心ややさしさ。
●入居者参加
夫婦の行動と同様、さまざまな面における透明性、話し合いの度合い。
パンフレットや書類の内容、営業マンの話や体験入居でわかるのは、主に快適性でしょう。福祉性や入居者参加に関しては内実を見抜く力がないとなかなか難しいものです。
繰り返しになりますが、有料老人ホームへの入居予定者はハード面の豪華さ快適性に目を奪われやすいものです。しかし日々の生活の中に、将来に対する安心とやすらぎがなければ、快適性から福祉性などに価値観が変わったときに取り返しのつかないことになります。
ハードの裏に隠れたソフトこそ、有料老人ホームの本質であり、重要な基準となるべきものでしょう。