有料老人ホームでのトラブル
有料老人ホームは高齢者が安心して豊かな老後を送るための施設です。しかしながら近年急成長している事業でもあり、経営、運営ノウハウが十分でない有料老人ホームもあり、トラブルも多く起こっているようです。
有料老人ホームではどのようなトラブルが起こっているか、どんなリスクがあるかを把握しておきましょう。さらにそのトラブルなどに有料老人ホームがどのような対応をとっているのかも確認しておきたい点です。
●契約上のトラブル
金銭面や介護サービスが不十分、施設が不潔など多岐にわたります。明らかな契約違反は有料老人ホームと戦うことも必要ですが、サービスへの不満などは普段から伝えることが重要。事前見学を行い、説明を聞き細かな疑問点までもなくしておくことが大切。
●他人とのトラブル
基本的に個室となるが、食事や入浴などは一緒のことが多い。友人ができるという反面、溶け込めない、いじめなどのトラブルもあるようです。人間関係のトラブルは、有料老人ホームのノウハウ、経験に大きく差がでる。
●入居中の事故やトラブル
転倒による骨折やインフルエンザ感染が多い。このようなリスクはホームでも自宅でも大差がないが、事故を減らす対策や発生したときにどのような対応をしているかがポイントになる。
●退居のトラブル
終身介護、終身利用権の有料老人ホームでも、長期入院、痴呆、他人とのトラブルなどから退居を求められることがある。退の基準は有料老人ホームにより異なるので事前に確認すべき。
●倒産のリスク
倒産は有料老人ホームの最大のリスク。このリスクは入居者と家族にかかります。入居者は集まっているか、経営情報の開示、経営リスクへの対応など。財務諸表も確認しておきたい。